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<少量で熱量(エネルギー)が取れます>

おもちは、蒸かしたもち米を搗いていますので、非常に密度が濃く、消化のよい食べ物です。ご飯100グラムは約150キロカロリー、おもち100グラムは約240キロカロリーですので、茶碗一杯のご飯と同じ熱量のおもちは、だいたい市販の切餅2切になります。同じ熱量をとるなら、おもちの方が手頃に摂れるわけです。マラソンなどの持久力の必要はスポーツ選手が、競技の前によくおもちを食べるという話(実際はわかりません)は、かなり信憑性があります。少量で、熱量を取れるおもちは、食べ方を上手にすればとても便利で有効な食品といえます。みのさんのおもいっきりテレビで取上げてくれないかな~。

<おもちの成分>

おもちの成分ですが、おもちに使われるお米は糯米(もちごめ)と呼ばれるものです。糯米は、でんぷんが主成分で約75%を占めます。他の成分としては、水分約15%、たんぱく質約7%、脂質約1.3%、灰分約0.6%、です。でんぷんは、人間が生きていく上では重要なカロリー源であり、食物として欠かせない基本的栄養素ですので、おもちはおなかを満たすだけではなく、栄養的にも優れた食べ物です。また、おもちの粘りは、粳米(ごはん)のでんぷん構造が直鎖状のアミロースが20%前後含まれ、残りが分枝状のアミロペクチンから成り立っているのに対し、糯米のでんぷんはアミロペクチンだけでできているという構造上の違いからきています。

<おもちを食べると太る?>

そりゃ~、食べ過ぎると何でも太りますよ。それでは、なぜ、おもちは食べ過ぎてしまうんでしょうか。おもちとご飯を比べたとき、おもちは、ごはんよりも一味こく(甘味)があると思いませんか。そして、おもちは焼くとプーッとふくれ上がり、ほどよい焦げ目がつき、豊かな香ばしい風味は、うまみと共に深い味わいをかもし出します。これが、食べ過ぎの大きな理由だと思います。おもちを食べると太るとか胃にもたれるといった言葉を耳にしますが、それはおもちが食べやすくおいしいため、つい食べ過ぎてしまうからです。むしろおもちは消化のよい食べ物ですから、食べすぎにさえ気をつければ、胃にもたれることも、太ることもないと思うんですが?ただ、市販の切餅4~5切ぐらいは、知らず知らずの内に食べてしまっていませんか?ご飯お茶碗2~2.5杯半分の熱量ですよ!

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